ヨガをやっている関係上、私は多少なりとも食事を気にします。
ただ、野菜だけでなくお肉や魚もいただきますし、甘いものも時には食べます。
大事なのは、自分の体調を良い状態に保つことであって、ことさら縛りつける必要はないと思っています。
だから、食事についての話をすることはあっても強制することはありません。
けれど1つだけどうしても口を挟みたく成ってしまう人達がいます。
目次
甘いものを申し訳なさそうに食べる人
「いけないとはわかっていても、どうしても甘いものが食べちゃうんです」
ある人がレッスンの後でそう言ってきました。
話を聞くと、その方は仕事上のストレスから甘いものが欲しくなってしまい、食べてしまうのだとか。
頭を使うと糖分は欲しくなるものですし、思考で頭が一杯になるとどうしても身体が緩めたくて甘いものやコーヒーなどの陰性のものを求めます。
だから、ある種当然の反応とも言えるかもしれません。
ただ、その人は甘いものを食べることに負い目を感じていました。
身体はそんなに柔じゃない
最近は食の健康に関する関心も高まり、特に精製された白砂糖が身体に及ぼす害については本だけでなく、様々なメディアで語られるようになってきました。
そのせいか、甘いものを食べるのは悪だとする流れを感じます。
もし食べるとしても精製されていない砂糖や、ハチミツや甘酒などにしなくてはならない、と。
けれど、人間の身体って言うほど柔じゃないと私は思っています。
もし害があるとしても、多少ならなんとかなるし、断食なり断糖なりを行えば身体は浄化してくれます。
(ただ、既製品には甘いものから辛いものまでなんでも砂糖が使われているのですが)
雑菌は触れちゃいけないからといって、赤ちゃんの時から大人になるまでずっと無菌室で育てば丈夫な人間になるかといえば、抵抗力がなくて外に出た途端に生命の危機に瀕してしまいます。
だから、身体に悪いものを食べちゃいけないなんてことはないのです。
私が問題だと感じるのはむしろ、負い目を感じながら甘いものを食べる心のあり方のことです。
食べたいから食べると胸を張れ
ダメだダメだと思いながら、でも我慢しきれずに食べてしまう。
食べた後に「ああ、食べてしまった」と落ち込む。
ストレスから甘いものが欲しくなっているのに、食べたことでまたストレスを感じてどうするのでしょう?
本末転倒です。
甘いものにしてもジャンクフードにしてもそうなのですが、実際舌には美味しいです。
そうじゃなきゃ身体に悪いとは思っても食べたいとは思わないでしょう。
だから、食べるからには存分に楽しめばいいじゃないですか。
負い目を感じるのではなく、食べたいから食べるのだと決めればいいんです。
同じもの食べて罪悪感を懐く人、満面の笑みで幸福感に浸る人。
どちらの方になりたいかと尋ねるまでもないでしょう。
食べた後は気持ちを切り替えたり、他の食事でバランスを調整していけばいいんです。
ストレスを溜め、解消する生き方
冒頭の方は話をした後で、ポツリと言いました。
「甘いものがないとやっていられない」
本人は何気なく口にしたのでしょうが、問題の本質はそこなんだと感じました。
その人にとっては甘いものだったけれど、お酒や他の飲食物で同じようなことが起こっている人もいるでしょう。
その人の心のあり方なんだなと思います。
目標ややりがいもなく生活のためと駆り立てられるように働いて、すがるものが欲しかったのかなと。
ストレスのデススパイラル
ストレスや疲労を日々蓄積させて、それを解消するために食べ、休日に寝て費やす。
それは穴の開いたボートから水を掻き出すようなものかもしれません。
どれだけ水を出しても次から次へと水は入ってくる。
けれど放っておけば、浸水してボートは沈んでしまう。
だから続けるしかないのだけど、そこは人間だからいつかは体力の限界もくる。
このままでは続かない。
ジリ貧で追い詰められたような感覚を覚えるかもしれません。
実際、そうして仕事を辞めていく人もいるでしょう。
状況を整理してみる
けれど、本当にそれって絶望的な状況なんでしょうか?
岸が見えているなら、そこまで泳げるでしょう。
水深が浅くて、歩いていけるかもしれません。
だから、ちょっと冷静になってみて他の手を考えてみるといいかもしれません。
そうして負の連鎖から抜け出してみると、自分の好きなものを好きなように食すことができる日が来るでしょう。
以前1日1食にも挑戦しました!