オンラインヨガの本田信英です。
最近、聴くことの奥深さを感じています。
その中で同じ問いを繰り返すことの大事さが身に沁みています。
きっかけ
100人とのインタビューゲームを目指して
去年の秋頃にインタビューゲームというものを初めて体験しました。
端的に説明すると、
①「話す役」と「聴く役」に分かれて、20分間インタビューをする。
②役割を交代して、同じセッションを行う。
③相手になりきって、他己紹介の文章を書く。
④振り返りする。
とてもシンプルな構造のゲームです。
ただし、大事なルールが3つあります。
・なにを聞いてもいい。
・話したくないことは話さなくていい。
・聴かれていなくても話していい。
この3つのルールによって囲いを作ることで、普段できない深いコミュニケーションを体験しようというものです。
私にこのゲームを教えてくれた寺子屋塾の井上さんは「100人とやったら人生が変わる」と言いました。
沖ヨガでは、「生命の声」を大事にしています。
その声に耳を傾けるにはやはり「聴くこと」とはどういうことなのかを知ることは避けては通れません。
だから、自分のヨガにも活かされるだろうと思い、とにかく100人とやってみることを決意しました。
途中経過と気づき
一旦やると決意すると不思議なもので、相手を募集すると興味を持ってくれる人が次から次へと現れました。
友人はもちろん、中にはまったく面識のなかった方も数人います。
なんだか不思議な縁を感じながらも、現在13名の方と行うことができました。
1回1回違った発見があって、飽きるどころか興味はますばかりなのですが、全てを書き始めたらとんでもない長さになってしまうので、何度かに分けながら書いていきます。
話を戻しますが、10名を超えてくると同じ質問をされることが当然出てきます。
その質問に対して、1回目と2回目、3回目で違う答えを返している自分がいました。
相手によって答えを変えているつもりはありません。
その時、真に思っていたことを答えた結果、答えが変わってしまったのです。
実際、自分の中でなにが起こっていたかといえば、1回目に答えた後も、その問いに対して無意識下で考え続けていました。
そして、熟成された時に2回目の質問をされたので、またより一歩先へ進んだ回答になったのだと思います。
私達は本当はどうすればいいのか知っている
きっと、あなたも「生きるとはなにか?」などと1度くらいは考えたことはあるでしょう。
そして、1度それについて「答えらしきもの」を導き出したら、もう一切考えないということはないはずです。
大きな壁にぶつかった時や人生の転機ごとに、同じ問いが立ちはだかります。
大事なものほど何度も考える必要があります。
そうしなければ、生活において体験を積み重ねるごとに少しずつ変化していく価値観と「答え」のズレが生じて、自分を見失ってしまうから。
いやむしろ、見失いそうになったから問いかけるのかもしれません。
私達は無意識的にどうすればいいのかをわかっているのだと思います。
だから、必要な時に必要な問いが何度も湧き上がってくるのでしょう。
そして、問いに回答することで、今の自分の立ち位置を知り、向いている方向を軌道修正していきます。
同じ問いを発し続けること
例えば、100人に同じ問いをされたら、どうなるのでしょうか?
きっと、意志の再認と内省が進み、相当な深い境地へと辿り着けるでしょう。
「またその質問か」と飽きを感じる時もあるでしょうが、その先に進めたならば、終わりがないことがわかるはずです。
だから、少しでも奥へとより深い自分と出会うために問い続けましょう。