1日2食をしていたら身体が陽性に傾いたと書きましたが、そこで陰陽論について少し触れました。
けれど、陰陽論ってなんなのでしょう?
陰陽の分類
光があれば、同時に影ができます。
暑さがあれば、冷たさがあります。
このように1つのものや概念が存在する時、その対となるものが必ず存在します。
それを「陰」と「陽」に分類したものが陰陽論になります。
この相反する2つのものが、バランスを取りながら成立することで、この世界は秩序を保っていると言われています。
つまり、どちらかに性質が傾いてしまうと成り立ちません。
……はい、さっぱりわかりません。
これが一体どういう意味なのか、そしてなにに役立つと言うのでしょうか?
例え話として、男性と女性を使います。
男性は陽性。
女性は陰性。
そう分類されています。
なぜ、そう分類されるのかといえば、1つには陽性には収縮性、陰性には拡散性という特徴があります。
男女の身体つきを見てみれば一目瞭然です。男性の方が筋肉量が多く、引き締まっています。
一方で女性は身体に丸みがあり、脂肪が多いです。
陰陽にはその他にも様々な特徴があり、様々な要素から分類されていきます。
例として、
柔らかいは陰性、硬いのは陽性。
冷たいは陰性、温かいは陽性。
穏やかなのは陰性、活発なのは陽性。
etc…
陰陽は相対的なもの
ところで、ここで1つ疑問が湧いてきませんか?
はたして男性は全員陽性なのでしょうか?
陰陽がよくわからない人でも世の中には色んな男性がいることくらいはわかるでしょう。
陽気な人もいれば中には見た目からして陰気な人もいます。
先ほどの収縮性と拡散性から考えても、筋骨隆々の人がいれば、お腹のぽっこり出た人もいます。
よって、男性の中でも陽性、陰性に分けることができます。
そして女性の中でも同様です。
草食系男子、肉食系女子なんてわかりやすい言葉も最近はありますね。
このように、陰と陽は細かく分けようと思えば、いくらでも分けることができます。
陰陽とは絶対的なものではありません。
常に相対的なものです。
良い悪いは存在しない
相対的なものである以上、対となるものが必要です。
そして、比べるものによってその捉え方や意味は変わってきます。
だから、良い悪いというのは本当の意味では存在しません。
20℃と35℃では20℃の方が冷たい。
10℃と20℃だったら、20℃の方が温かい。
その程度のものです。
どちらかというと「陽」という単語にポジティブなイメージがつきまとうので、陽性であることが良いことのように思いがちですが、じゃあ陽性の男性は良くて、陰性の女性はダメなのでしょうか。
そんなことはありませんよね。
男女のどちらかが極端に増えてもバランスが崩れて独身の人が増えます。(一夫多妻制などもありますが)
あくまでもバランスです。
それはヨガでも重視されていることです。
陰陽というものが、少しはわかっていただけたでしょうか?
次回は、この陰陽を使って、どのように見ていくかです。