ヨガを続けていると、怪我をすることが珍しくありません。
ヨガの怪我は骨折や針で縫う切り傷のような一目見てわかる形であることは珍しいです。
膝が痛んだり、腰が重く感じるようになったり。
あるいは電気が走るような痛みが走ったり、本人以外にはなかなか感じられない痛みがほとんどです。
ただ、そうした怪我の多くはきちんと身体をほぐしていくことで防げます。
身体が動けるような状態でないのに、きついポーズをすれば当然痛める可能性が高くなります。
ただ、どうしてもヨガ=ポーズのイメージがあるために、簡単にほぐしただけですぐにポーズをとっていくことが多いです。
ほぐし動作は、ガチガチに身体の硬かった私の師匠自身の経験から生まれたものです。
簡単な動作をするだけで可動域も広がり、楽に動けるようになります。
忙しくてもなかなか身体を動かす時間が取れない時もあるでしょう。
そんな時でも5分でもほぐしてから寝ることで、翌日の体調が違います。
ほぐしの原則
ほぐし動作をする上で大切なことがあります。
それは、ゆるませてからほぐすということ。
腰痛を抱えている人は、腰をギュッと指圧されると気持ちよく感じることでしょう。
けれど、終わってしばらくすると揉み返しが起こります。
硬く凝った場所をそのままほぐそうとすれば自然と強い刺激になります。
そうすると筋肉が炎症を起こしてしまうことになります。
そうした揉み返しを起こさないためにも、必ず筋肉をゆるませてからほぐします。
たとえば、立った状態から前屈してお腹を触ってみてください。
逆に立ったまま身体を反らして、お腹を触ってみます。
前者は柔らかく、後者は硬くはなかったでしょうか?
これを利用して、お腹をほぐす時は身体を丸めながらほぐしていきます。
そして、腰をほぐす時は逆に反ってほぐします。
この原則がわかっているだけで、色んなほぐしができるようになります。
自分でできるメリット
マッサージだと誰かにやってもらわなくてはいけません。
当然、お金もかかりますし、時間の束縛もあります。
けれど、ほぐし動作はやり方さえ覚えれば1人でどこででもできます。
また、自分でやるということは、力加減の調節ができます。
マッサージに行って力加減が強すぎたり、逆に弱すぎたりした経験はありませんか?
ほぐしなら、そういうことに気を揉む必要がありません。
簡単なお尻ほぐし
最も大事でかつ簡単にできるお尻ほぐしを紹介しておきます。
①座って、両手を後ろにつく
②左右どちらかのお尻に体重を乗せる。
③縦横、円を描くようにしてお尻を動かす
④反対のお尻もやる
たったこれだけです。なにも難しいことはありません。
ただ、お尻の一箇所をやるのではなく色んな体勢でやってみることをオススメします。
膝を立てたり寝かしたりと試してみると、自分がどこをほぐしたいのかわかってきます。
自分がほぐしたい場所、硬い場所がわかればあとはそこを入念にほぐしましょう。
ほぐしを続けるだけでも、かなり身体は柔らかくなってきます。
騙されたと思って、是非1度試してみてください。
きっとやらずにはいられなくなると思います。