感覚と動作が一致した瞬間

タッパー

 オンラインヨガの本田信英です。

 キッチンで洗い物を終えて、頭上にある棚にタッパーをしまった時のことです。
 重ねたうちのタッパーの1つがバランスを崩して、棚から落ちてきました。

 僕は次の洗い物に手を伸ばしていたのですが、とっさに落ちてきたタッパーをキャッチしました。
 それもお手玉することなく、フチをしっかりとつまんでました。

 ああ、これだ!
 僕の身体は活きている!

 その瞬間に、雷が打たれたような感動を覚えました。

イメージと動作が合致した

ボールをキャッチする少女
 なんでそんなことに感動を覚えたかと疑問に思われるかもしれません。
 僕は自分の身体が思い通りにならないという感覚とずうっと共に生きてきました。

 特別な病気を抱えていたわけではありません。
 ただ、完全な肥満体型で重い身体を引きずるように動いていた時期もあったし、心理的に落ち込んでいた時に鞭打っても気力の湧いてこない日々を過ごしました。今でも疲れやすく、なにかあるとすぐに眠たくなります。

 マラソンを走ったり、ヨガをしたりして心身の改造をはかって、かなり変わったと実感しています。
 
 けれども思い通りにならない感覚自体は内観力が高まるほどに強くなってきました。
 自分の認識と実際の身体の動きの間には常にズレがありました。

 例えば、身体を動かして鏡にその姿を映してみます。
 その姿は僕の思っている姿とはかなり違っていました。
 左右に手をピンと伸ばしてみても、水平ではなく斜めになっているなんてこともありました。

 そのギャップにものすごくもどかしさを感じていました。
 なんでこんなにも自分のイメージと動きが違うのかと何度も自問自答してきました。

 今回、それが最短距離で身体が動いただけでなく、自分の思った位置に手を添えて、あまつさえフチをつかんでキャッチすることができたのです。

 反射的な動きではありませんでした。
 ガタッと音がして、確かに僕は今にも落ちるタッパーを認識していました。
 その上で手を伸ばしてキャッチしました。

 実はタッパーが落ちてきたのはこれが初めてではありません。
 頻繁に使うために雑に収納しているせいか、何度かタッパーが落ちてきたことがあります。

 これまではいつもキャッチすることはできませんでした。せいぜい手を当てることができるくらい。
 しかも、関係のない部位(足や頭など)まで必要以上に動いていました。
 それが今回はありませんでした。

 身体のイメージと動きが一致した瞬間だったんですね。
 全身が淀みなく動くことがこれほどまでに清々しく、心地よいものだと初めて知りました。
 
 そのきっかけとなったのは、野口体操との出会いだったと思います。

身体が休んでいる場所が多ければ多いほどいい

体操
 最近ブログで何度か取り上げていますが、2016年の暮れから2017年にかけて僕の中で「野口体操」はすごく大きな存在になっています。
 

世界に類を見ない独自の方法論を持つ野口体操は、からだの動きを通して人間を見直す”身体哲学”としても、幅広い層の人々に支持されています。野口体操では、生きること、それ自体が創造だと捉えます。そして創造する前に自分自身のからだをニュートラルにしておきたい、と考えます。まず、最初の方法として生きもの本来の在り方を探ります。つまり生きものの特徴は柔らかさにあります。成人のからだの60〜70%が水であることはよく知られていますが、その湿っぽさ、言葉をかえれば「瑞々しさ」が柔らかさを生み出しています。
公式サイトより

野口体操は頑張りをすて、体の力を抜き重さに任せることによって生まれる、ゆらゆらと揺れる気持ちのいいを動きを基本としています。辛い訓練に耐え努力・我慢して強くなろうとする在り方はとりません。自分にとって楽な在り方を見つけようとする姿勢を大事にします。楽であるということを積極的な「ゆとりの概念」として捉えています。所詮、無理は無理だからです。しかし、『無理をしなければ無理ができる(野口語録)』とも考えています。
公式サイトより

 その独特で、豊かな実感から紡がれる言葉は僕の持つ身体観に不思議とよく馴染みました。
 その中でも僕の中に印象に残っている言葉があります。

『次の瞬間働くことができる筋肉は、今、休んでいる筋肉だけである(野口語録)』

 例えば、全身に思い切り力を入れて緊張させた人に対して、不意にボールを投げてみます。
 そうすると、その人はボールを取ることはできません。せいぜいが弾くか目を瞑る程度です。

 緊張した状態では、一旦力を抜いてそれから動作をする必要があります。

 けれど、脱力して休んでいる状態であれば、突然ボールを投げてもキャッチできます。
 
 休んでいる筋肉があることで、次の動きをすることができます。
 つまり、自分のイメージと動作が一致しないということはどこか自分のあずかり知らぬところで緊張が生まれていたということです。

 余分な力はひたすら抜いていく。
 それは自分の重さに委ねていくということです。
 ヨガで身体を動かしている時はもちろん日常生活で歩いている時、座っている時もそれを意識することを続けてきました。
 
 それが実を結んだのが今回のタッパーをキャッチしたことでした。
 肩も腕も手も本当に必要な場所以外はリッラクスすることがある程度のレベルで身体に染み込んできました。

 自由に身体を動かせることは柔軟性があることだとばかり思っていましたが、最近その考えが変わりつつあります。

 どんなに曲げ伸ばしができたとしても、そこに力が入っていたら詰まりが生まれてしまう。
 だから、身体を休めておくことで、僕達の身体は自由になる。何処へでも活き活きと動くことができる。

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