硬い人の方がヨガに合う

前屈する人

「信じられないくらい身体が硬いからさ」
 
 男性はしばしばそう言ってヨガを敬遠します。
 それは理由の一端に過ぎないのはわかっています。
 女性ばかりの中には入りづらいなど他にも理由はあるのでしょう。
 
 ただ、身体が硬いことに後ろめたさを感じている人は確かに多いようです。
 でも、そんなこと心配する必要はありません。
 

高齢者だってヨガをする

 身体が硬いことを心配しているあなたは老人よりも身体が硬いですか?
 
 私の知り合いのインストラクターは高齢者の生徒を持つ人は少なくありません。
 高齢者施設でヨガをやっている人もいます。
 福祉現場ではしばしばヨガが取り入れられています。
 
 ケアもせずに年を重ねれば、筋力も柔軟性も当然落ちていきます。
 そうした高齢者でもヨガをやっています。
 
 身体が硬い人は硬い人なりのヨガがあるでしょう。
 だから、身体が硬いことなんて大したことではありません。
 

「柔らかくする」という誤解

 しばしば勘違いされますが、180度の開脚ができるとか、前屈して手が足先に届くとかそういうことがしたくてヨガをやるのではありません。
 ダンサーなど仕事上必要でなければ、開脚できたからってなにになるのでしょう?
 せいぜいが一発芸に役立つ(?)くらいでしょうか。
 
 柔軟性というのは、あくまでヨガの一面に過ぎません。
 心身を整えていく途中で、自然と得られる物であって、それが目的ではありません。

 
「ヨガって自分のメンテナンスですね」
 初めてヨガを体験した友人から感想をいただいて、なるほどと思った覚えがあります。
 
 日常で生活しているうちに知らず知らず疲労やストレスが蓄積しているものです。
 そうした変化は急激なものではなく、徐々に増えていくものなので気づきにくいです。
 
 そこで時間をとって自分の今の状態を知り、ケアをするのです。

最初はできない方がいい

 例えば、とても身体が柔らかい人がヨガを始めたとしましょう。
 その人は多少難しいポーズでも平気でとることができます。
 けれど、なまじ形ができてしまうと感じることを止めてしまいます。
 
 もしかしたら、その人は呼吸を止めてポーズをしているかもしれません。
 あるいは、本来効かせるべきところに効かせてないかもしれません。
 けれども、「できた!」と感じると人間はそこで満足してしまいます。
 
 その一方で身体が硬い人は、いっそ笑いたくなるくらいできないでしょう。
 
 ただし、できないがゆえに工夫します。
 息を吐けば楽になる。
 身体の力を抜けばより伸びる。
 
 自分の感覚と対話しながら工夫をしていくことこそ実は大事です。
 自分がどうすれば心地よくなれるのかを知れば、日常にも役立つことでしょう。
 
 そうした体験から得た学びは他の人にも伝えられます。
 最初からできる人には、なぜできないのかがわからないので、伝えられません。
 
 だから硬い人ほどヨガに向いていると私は思っています。
 
 正直なところ、柔軟性なんて続けりゃ誰でも身につきます。
 おじいちゃんやおばあちゃんだって、続けてると多少なりとも柔らかくなって身体も強くなります。
 
 だから、身体が硬いことなんて気にする必要ありません。

 ぜひほぐれて余分な力の抜けた気持ちよさを体験してみてください。

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