「私は身体硬いから」と自虐的に言う人がいます。
だから、ヨガをやっても効果がないよね、と。
確かにストレッチや運動習慣のない人は柔軟性が乏しいでしょう。
けれど、実際に身体を動かしてもらうと柔軟性以前の問題であることがあります。
それは、力んでいるがために身体が詰まっているということです。
どんなに柔軟性がある人でも、力んでいたら身体は詰まります。
もちろん、僕もです。
だから力みさえとってしまえば、身体が柔らかくなります。
力んで詰まる身体
例として、開脚前屈をしてみましょう。
足を開き、手を一歩ずつ前へと伸ばしていきます
身体が硬いと自称する人は背中が丸くなるだけで一向に前屈ができないという状況に陥ります。
前屈というくらいですから、身体を前に曲げるのですが、背中が丸くなるということは骨盤は後ろに向いています。
お腹や股関節周りに知らず知らず力を入れているので一向にお腹から曲げることができず、でも意識だけは前に伸ばそうとしているとそういう状態になります。
決して手を遠くに伸ばすのが前屈ではないのです。
ある程度の柔軟性がある人でもこの勘違いをしていることが多いです。
そのために、開脚もできるし、前屈もできるけれど、お腹だけが浮いているということは珍しくありません。
だから、そこで骨盤周りの力を抜いてあげるだけで骨盤が回転して身体が前に進むようになります。
すると、お腹からつけ根から頭まで上体全てが地面にくっつくところまでいくことができます。
抜く前に力みを自覚しよう
なぜなら、力んでいる自覚がないからです。
外から見ていると一目瞭然でも、本人は力みを感じていないということは珍しくありません。
まずは自分の力みに気づくことから始める必要があります。
そのためには客観的な視点から見るのが手っ取り早いです。
最近は便利な道具が身近にあります。
スマホの写真にもタイマー機能がついているので、自分の動作を撮ってみるといいでしょう。
また、身体を揺さぶってみることも有効です。
縦や横、動きを組み合わせながら揺さぶってみると、揺れが感じられないところがあります。
緊張しているところはそれだけ動きも詰まります。
するとどこで自分が力んでいるのかがわかってくるでしょう。
力を抜くには息を入れる
それは単純なことで、詰まっているところに意識を向けて呼吸を入れてあげます。
特に吐くことに焦点をあてていくことで、身体は緩んでいきます。
その際に無理に身体を伸ばしたり、広げたりする必要はなくて、自然に開く位置で止まっていれば大丈夫です。
すると、最初は限界だと感じていたことがだんだん苦しくなくなります。
そういう状態になったら、初めて深くしていきます。
1つ1つの動作に1~2分くらいかけてやれば、負担がかからないので痛める心配はありません。
逆刺激も忘れずに
ちなみに伸ばしっぱなしは良くないので、必ず逆刺激(縮める)もしてあげましょう。
前屈の後は後屈です。
開脚前屈でいえば、割座(正座から足先を開いて、その間にお尻を入れる)から身体を左右に捻って内股の筋肉を縮めてきます。
この逆刺激をするかしないかで、翌日以降の体調が変化してくるので、必ず忘れないようにやってください。
頑張ることは力み
身体のことを例に出しましたが、頑張ることって心の力みだと僕は思っています。
変に気負ってしまったり、やらなきゃと焦燥感に襲われたりして、身体に鞭を打つ。
人間の心身はそんなに柔じゃないから、ある程度までは通じるけれど、限界がくれば爆発してしまう。
だから、頑張らなきゃと思った時こそ力を抜いてあげましょう。
なにも休めと言っているのではありません。
簡単にする方法はないか、誰かに任せることはできないのか。
あるいは、瞑想をしてみてもいいかもしれません。
心にも息を入れてあげる。
そうすると困難に思えることもパッと妙案が浮かんでくるでしょう。
まとめ
一番重要でかつ難しいのは、自分の力みに気づくことです。
本人にそのつもりはなくても、凄く緊張しながら歩いている人を見ると心配になります。
でも、「あなた随分緊張していますね」と言っても本人に自覚がなければ通じません。
だから、自分で力みを実感することが出来なければ力の抜きようがありません。
ちなみに柔らかくなるとは書いてますが、正確には柔軟性が増しているわけじゃありません。
ただ、本来の柔軟性が現れるというだけ。
力みをなくすだけなので、実際に柔軟性が変わっているわけじゃありません。
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