僕は普段からじっとしているのが苦手です。
気づけばゆらゆらと身体を揺さぶっていたり、ほぐしたりしています。
喋る時も結構身振り手振りが多いですし、視線もあっちこっちへ移動させます。
そうしているという自覚があります。
ともすれば落ち着きがないと言われかねないのですが、それが僕にとっては落ち着きます。
身じろぎせずに喋ったり考えている人には感心するのですが、その一方で「もっと身体に喋らせてあげればいいのに」と感じています。
身体が喋り出す
身体が喋り出す。
それをどう説明していいものかとても迷います。
本好きの人ならば、本屋に寄った際に妙に目につく本に出会ったことはないでしょうか?
数ある本棚の中でふらりと足が引き寄せられて、なんとはなしに視線を投げかけた先にあった本に目が吸い寄せられる。
タイトルなのか表紙なのかわからないけれど、なぜか気になってしまい、買う予定も無かったのに気づけばレジに並んでいた。
そして、その本はその時の自分にとってとても意味のある本であった。
その感覚に近いです。
要するに、頭じゃなくて無意識的に身体が勝手に選んでいる。
その場その状況に必要な動作、選択を頭で思考するよりも前にしている。
「直感」と言い換えることもできるかもしれませんが、直感が働くよりも先に既に動き出しているイメージです。
身体が喋り出すこととして、僕が一番最初に体験したのは5年くらい前。
野口整体の活元運動を体験した時です。
身体がぴくぴくと動き出す。
大きなうねりとなって、身体が巡っていく。
そして、それを終えた後はなんだかとてもスッキリしていました。
動きに身をゆだねていただけなのに。
その頃から既に今の自分にとっての最適解を身体が持っていて、それを後から頭で知覚するんじゃないかと僕は思っています。
子どもを見ていると面白いんですけど、「楽しい!」と騒ぎ出すよりも先にもう飛び跳ねていたりするんですよね。
身体は喋りたがっている
表情や仕草によって、人間はその時の心理を物語っている。
非言語的なメッセージに関する本や話題は世の中に溢れています。
やれ鼻を頻繁に触るのは嘘だとか、足の向きによって相手の関心度合いがわかるだとか。
相手の本心を見抜くための方法論がそれだけ大衆の興味を引く裏には、どこかで自分の本心を隠したいという想いがあり、また実際に意識無意識を問わず悟られまいとしているのでしょう。
だから他人もそうであり、それを暴きたいと思っている。
そんな心の動きがあるからか、相手に見破られないように、置物のように自分の身を固くしてしまう。
いつしか身体は喋らなくなっていく。情報を発しまいと徐々に沈黙していく。
そして、気づけば自分がなにをしたいのか心地良いと感じるのかがわからなくなってしまう。
すると、頭で考えなくちゃいけなくなって、正しさや指標が欲しくなってくる。
ただ身体は本来とても雄弁で、嘘が苦手です。だからそこのギャップに苦しむことになります。
頭では追いつかなくなると喋り出す
じゃあなかなか喋ってくれなくなった喋らせたいと感じた時にどうしたらいいかと言えば、無理やり喋らしてみるってのは1つの手だと考えています。
頭では処理が追いつかなくなると身体は自然と喋り始めます。
例えば、「2047562021953488」のような数を覚えてもらって暗唱してもらう。
思い出せそうで、でも思い出せなくて、すると身体は喋り出します。
腹から言葉を押しだすように手が動き、地団太を踏むように足をバタバタさせる。
自分の体験を伝えたいけれど、言葉では上手く説明できない。
表現できない時に身振り手振りが自然と生まれてきます。
生命の声を聴くために
心身の状態を崩すと、自分と向き合うこと自己との対話の必要性に迫られます。
沖ヨガでも「生命の声を聴く」という大事なキーワードがあります。
ただ、どれだけ耳を傾けたとしてもそこに発する声がなければ、聴くことはできません。
無音暗闇の世界では、対話の発生のしようがない。
やっぱり発信する人がいて、受信する人がいて、相互に反応しながら対話をしていかなければなりません。
だから、自分との対話をしようと思ったら、まずは引っ込み思案になっている身体を自由に喋らせてあげたらいいんじゃないでしょうか?
そうしたらポツポツとその声が聴けるようになるかもしれません。
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